Webライターはやめとけ!という言葉よく耳にする方も多いかと思います。
ネット上でも、Webライターは大変で、稼げないという情報が多く出回っています。
そのような情報は、Webライターに興味のある方にとって、二の足を踏んでしまう原因になっているのではないかと思います。
そこで、今回は「Webライターはやめとけ!」と言われる理由や、その実態について実体験をもとに解説していきます。
Webライターを始めたいけど迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
【結論】良い部分もあれば悪い部分もある!稼げないわけではない
結論を先にお伝えすると、Webライターには良い部分と悪い部分の両方があり、必ずしも「やめておけ」ということではありません。
世の中には、正社員で働いている方、副業で仕事をされている方、フリーランスで活動している方など、様々な形でWebライターの業務を行っています。
後ほど平均年収もお伝えしますが、平均年収も決して低いわけではありません。
ただ、副業・フリーランスとしても仕事をできる以上、自分から仕事を取れなかったり、スキルが足りずに単価の安い仕事しか受注できず、満足のいくほど稼げていない人がいるのも事実です。
そのため、始めるかどうかは、Webライターの良い部分と悪い部分を把握した上で「やってみたい!」と思えば、始めてみるのが良いかと思います。
もしどうしてもWebライターの仕事がしたくて、なおかつ安定した収益を求めるなら、正社員やアルバイト・パートといった業務形態で就職する手もあります。
まずは、一概に「Webライターは稼げない」「Webライターはひどい職業だ!」といった先入観を持つのではなく、ご自身の考えで始めるかどうか判断していきましょう。
以下の表は、私が実際にWebライターとして仕事をする中で感じている「良い部分」と「悪い部分」です。
参考までに見てみてください。
良い部分 | 悪い部分 |
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Webライターはやめとけと言われる理由!実際どうなの?
では、なぜ「Webライターはやめとけ!」と言われてしまうのでしょうか?その理由と、実際に仕事をしていて感じることをお伝えします。
単価の安い案件が多い
単価の安い案件は、確かに多いです。Webライターの仕事は文字単価で決められることが多いですが、少ない案件で0.1円高い案件では10円以上のものもあります。
そんな中、やはり1円/字に満たない案件が多いのが事実です。
単価の低い案件をたくさん受注できたとしても、お小遣い程度の収入にしかなりませんので、Webライターは稼げない職業だと思えてしまうかもしれません。
記事の執筆が結構大変
記事の執筆は、想像以上に大変だということを覚えておきましょう。
なぜ大変かというと、個人ブログや日記のように、自分の好きなように書けば良いというわけではないからです。
- テーマ
- 文字数
- 執筆ルール
- 記事の目的
クライアントから依頼を受ける際は、すでに上記の項目が決まっており、その依頼通りに仕上げなければなりません。
例えば、3,000文字の記事を依頼された場合、3,000文字以上の記事に仕上げて納品するのが良いでしょう。
逆に、文字数を満たせず2,000文字で納品することはNGです。
3,000文字を満たせるだけの情報を収集し、3,000文字というボリュームに見合った内容に仕上げる必要があります。
このように、依頼内容がすでに決まっており、その要望に沿った形で仕上げなければならないため、実際に執筆してみると想像以上の大変さを感じるかと思います。
モチベーション維持が意外と大変
モチベーションの維持の大変さは、Webライターを専業としてから強く実感していることです。
フリーランスのWebライターは、オフィスに出社することがほとんどないため、仕事をするときは誰の監視もありません。
上司もいなければ同僚もいない、就業時間も決まっていません。
よく言えば「自由」ですが、自由だからこそモチベーションの維持が大変です。
スケジュール管理を自分で行わなければならない
スケジュール管理も自分で行わなければなりません。
特に、複数の案件を受注している場合、納期に間に合うように計画的に進める必要があります。
しかし、Webライターの仕事は、案件によって業務スケジュールが異なるため、ルーティンワークになりにくくスケジュール管理を行いにくのがネックです。
スケジュール管理が苦手だという人は、働きにくさを感じるかもしれません。
SEOのスキルやノウハウが必要になるケースが多い
クライアントが記事執筆を依頼する目的は、Webメディアのアクセスアップや売上アップ、ブランド認知の向上させることです。
そのため、Webライターとしては、SEOの知識やスキル・知見の有無が求められます。
SEOの知識やノウハウがなくても受注できる案件もありますが、単価の高い案件を受注するならSEOの知識・ノウハウは必要です。
SEOの知識やノウハウがない人にとっては、仕事が受注しにくく、受注できたとしても低単価案件となりますので、稼げずに断念してしまう可能性が高まります。
ただし、案件や求人によっては、未経験歓迎・初心者OKのものもありますので、業務を行いながら習得していくことも可能です。
しっかりと稼ごうとすると休みがなくなる
実際に副業でWebライターを行っていたときは、平日の本業以外の全ての時間をWebライターの仕事に当てていました。
そのため、本業が終わった夜の時間も、土日祝日も全て働いている状態でした。
もし、副業で数万円単位で稼ぎたいなら、土日祝休まず働くことになるかと思います。
本業で疲れている中で仕事をしたくないという方は、やめておいた方が良いでしょう。
ガイドラインに従って執筆する必要がある
先ほども述べた通りですが、基本的に執筆ルールが決まっており、執筆前にガイドラインを渡されます。
ガイドラインには、文体や使用NGワード、文字装飾や画像選定のルールなど、執筆に関する細かな決まりが記されています。
記事を書く上では、そのルールをしっかりと理解した上で書かなければなりません。
そのため、慣れるまでは1記事執筆するために、多くの神経とエネルギーを使うことになるでしょう。
収入が安定しない
Webライターの仕事は、月給制ではないため、クライアントからの依頼状況によって収入が上下します。
また、企業と直接契約を結べた場合でも、収入が安定するとは限りません。
企業と契約する際には「業務委託契約(正しくは「請負」)」を結びますが、その契約書の内容にも、継続的に依頼することは保証していない旨が記載されています。
収入の安定を求める方は、Webライターは向いてないでしょう。
Webライターがきついと感じること3選
Webライターとして仕事をするなかで、「きつい!」と感じることについてお伝えします。
休み返上で記事を執筆しなければならないことも
記事には納期があり、当然ながら納期は厳守です。
そのため、納期に間に合わせるために、土日祝関係なく仕事をしなければならない時もあります。
もちろんスケジュール管理をしっかりと行うことで対処することは可能ですが、クライアントの依頼時期と納期が重なってしまった場合は、やむを得ず対応しなければならない時もあります。
人とのコミュニケーションが大幅に少なくなる
これは、Webライターを専業としたことで初めて実感したことです。
会社員のときは、人とのコミュニケーションに苦手意識を持っていましたが、逆に全く人とのコミュニケーションがなくなると孤独感を覚えることがあります。
副業としてWebライターをされる方はあまり気にならないかもしれませんが、Webライターの仕事は人とのコミュニケーション(特に対面での会話)が少なくなるので覚えておいてください。
新たに仕事を取るのに、結構な手間と時間がかかる
仕事を取るまでには、複数のステップを踏みます。
ここでお伝えするのは、求人サイトで仕事へ応募する場合の一例です。
履歴書/職務経歴書の提出▶︎テストライティング▶︎面談▶︎採用
そして、採用が決まったら契約書の確認・サイン、執筆ガイドラインの理解、記事の打ち合わせ、といった段階を踏んでから執筆となります。
このように一つの記事を執筆し始めるまでに、多くの時間と手間が発生します。
特にWebライターを始めたばかりの頃は、仕事を取れるまで応募をし続けなければなりません。
この仕事への応募活動をきついなと感じる人も多いかと思います。
Webライターで楽しいと感じること3選
では、続いてはWebライターをやっていて「楽しい!」と感じることについてお伝えします。
書いた記事が売上やアクセスアップに繋がったとき
一番「楽しい!」と感じるときは、やはり自分の書いた記事が成果に繋がったときです。
Webライターでの成果としては、
- アクセスアップ
- 売上アップ
この2つが挙げられます。
アクセスアップや売上アップに繋がり、クライアントから報告をもらったときは、「やってよかった!」と喜びを感じます。
自分のスケジュールで仕事ができる
会社では、決められた時間に決められた仕事を行うことがほとんどでした。
一方で、Webライターでは自分で仕事のスケジュールを組み、働く時間も自分で決めることが可能です。
「今日はここまで終わらせて...」「明日は、〇〇と△△をやろう...」
こんな感じで自分で予定を立てながら、一つ一つの案件を終わらせていくことに楽しさを感じています。
自分でお金を稼いでいる実感を得られる
自分でお金を稼いでいる実感が得られることも、楽しさを感じる要因の一つです。
決められた仕事をやるのではなく、自分で仕事を受注し、自分の制作した成果物に対してお金が支払われるので、会社で働いている時よりもお金を稼いでいる実感を得られます。
Webライターは儲からないの?
結論からお伝えすると、Webライターはしっかりと稼ぐことはできます。
ただし、当然のことではありますが、単価の高い仕事を受注するためには、それなりの知識や経験、スキルが求められます。
そのため、Webライターで稼ぎたいと考えるなら、自らスキルアップしていく姿勢が必要です。
もし、ラクに稼ぎたい、ただ在宅で働ける仕事を探している、といった中途半端な気持ちで始めようとしているならWebライターはおすすめしません。
Webライターが稼げる理由や稼げない理由については、以下の記事でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
▶︎Webライターって稼げるの?儲からない理由と稼ぐコツを本音で解説!
Webライターの年収はどのくらい?
Webライターの年収としては、次のようなデータが公表されています。
以下の表は、フリーランスライターの平均年収です。
副業や兼業でも仕事を行えることもあり、一番多い割合が「200万未満」となっていますが、「400万以上」の年収を得ている人たちは、全体の41.1%いることが分かります。
Webライターに向いてる人は、どんな人?
では、どんな人がWebライターに向いてるのでしょうか?
Webライターに向いてる人は、次のような特徴を持った人たちが挙げられます。
- 文章を書くのが好きな人
- 一人で黙々と作業するのが好きな人
- 継続力のある人
- 責任を持って仕事をやり遂げられる人
- 自分から仕事を取っていける人
- 修正依頼に快く応じられる人
それぞれの特徴に関する詳細は、以下の記事で確認してください。
▶︎Webライターに向いてる人向いてない人の特徴!必要な知識やスキルもご紹介
Webライターを始めようか迷っている人は、どうすべき?
この記事を読まれているということは、Webライターに興味はあるけど、様々な噂や情報を耳にしてしまい、始めようか迷っているのではないかと思います。
もし迷っているようでしたら、次のことに当てはまるかをチェックしてみてください。
一つでも当てはまっていたら、とりあえず初めて頑張ってみることをおすすめします。
逆に、一つも当てはまっていないようなら、始めることは一度考え直した方が良いでしょう。
- 記事を通して人の役に立ちたい
- Webライターとしてスキルアップしていきたい
- 稼げるようになるまで続けられる自信がある
- 稼げなくても1年間は続ける覚悟がある
Webライターを仕事にするまでの流れ
これからフリーランスまたは副業としてWebライターの仕事を始める人は、次の手順で進めていくと良いでしょう。
- 求人サイト、クラウドソーシングサイトに登録
- 初心者OKの仕事に応募/提案する
- テストライティングを実施
- オンライン面接を受ける
- 本ライティング開始
上記以外にも、Webメディアで募集されている「Webライター募集」へ直接応募する方法もあります。
求人サイトは、インディードやエンゲージ、マイナビクリエイターへ登録すると、Webライターの求人をたくさん見つけられます。
もし、求人サイトやWebメディアへの直接応募に対してハードルが高いと感じる方は、クラウドソーシングサイトから始めると良いでしょう。
クラウドソーシングサイトは、Lancers(ランサーズ)と・クラウドワークスがおすすめです。
まとめ
この記事では、「Webライターはやめとけ」と言われる理由について、実体験を元に解説しました。
結論は、当然のことではありますが、Webライターとして仕事をしたいという気持ちのある方は、始めてみるのが良いと思います。
一方で、在宅ワークがしたいから始めてみる、副業でもできるからやってみる、といった気持ちで始めることはおすすめしません。
この記事では、実体験で感じているWebライターの良い部分悪い部分も伝えていますので、ぜひチェックしていただき、始めるかどうかの参考にしてみてください。